「日本人だからいきている間に富士山登山に挑戦したい!」
この記事を読んでるあなたと全く同じ思いで、インターネットの情報を元に日帰りツアーに申し込み、2017年の夏、富士山に登頂し成功しました。
しかし、登頂には成功しましたが、富士山登山の思い出は最悪です。
・睡眠時間が3時間を切って疲労困憊でスタート
・下山のタイミングで一緒に登った友達が高山病にかかる
・ふもとの警備員に保護してもらう
・帰りのバスに間に合わず乗ることができない
・登山がトラウマになってしまう
日帰りツアーに申し込んだ時には、考えてもいなかったトラブルが発生してしまいました。
もし、あなたが特に金銭面を考慮して、富士山登山を日帰りツアーで挑戦しようとしているなら、一度考え直していただきたいです。
少なくとも、富士登山初挑戦での日帰りツアーは絶対にオススメしません。
せっかく日本で一番高い山である富士山に登るのであれば、素敵な思い出を残しませんか?
Contents
金銭と安全を考慮して決めた富士登山日帰りツアー
いつもはバス・宿・行程の全てを自分で決めて旅に出ていましたが、今回は日帰りツアーを利用しました。
これにはもちろん理由があります。
①合計金額が個人で行くより安い
今回に関して言えば、富士山までのアクセス代を考慮したところツアーの方が安かったことがあげられます。
車を運転して行くという選択は除いて、電車もしくはバス(山小屋で宿泊)も考えた上で、ツアーが一番安くすむという結論になりました。
ちなみにぼくの利用したのは、そこそこ実績のある1万円の日帰りツアーでした。
②個人よりツアーの方が安心
今回は4人で行ったのですが、全員が富士山登山初挑戦でした。
ルートも把握していないし、どのくらい大変なのかもわからない。ならばツアーで、出発までは添乗員さんがいた方がいいのではないかと思いました。
以上の金銭的な面と安全面を考慮して、富士山登山日帰りツアーに申し込みました。
圧倒的詰め込みツアーのタイムスケジュール
日帰りツアーと言っても、何時からスタートし、何時に解散するのかイメージしづらいと思うので、箇条書きで説明します。
22:45 新宿のバス停に集合
22:45-23:30 バス内でオリエンテーション
4:00 富士山5合目到着&出発
5:00 6合目でご来光を見る
11:00-11:30 富士山山頂到着
12:00 下山開始
16:00 5合目にて集合&出発
17:00 温泉到着(温泉代は料金に含まれる)
18:00 温泉出発
21:30 新宿到着
なかなかスケジュールが詰まっていますね。
もちろん申し込みの際になんとなくのスケジュールは把握してましたが、夏休みの中で何度も開催している人気ツアーかつ、メンバー全員が現役大学生ということで体力にも自信があることから問題視していませんでした。
その考えが甘かったことを下山で思い知らされるとは…
日帰りツアーの危険ポイント
スケジュールを見ていただいてもわかると思うのですが、ツアーなので自分たちの好きなように時間をカスタマイズできることはできません。決められた時間通りに行動してこそ、ツアーとも言えます。
一見、大丈夫そうと思っても、初心者にとっては、日帰りツアーの危険なポイントに気づくことが難しいので、登山に挑戦して感じた危険ポイントを紹介します。
1.睡眠時間が確保できない
今回は新宿を23時に出発し、登頂を開始する富士山5合目に4時に到着するツアーでした。つまりバスの中では最長でも5時間しか眠ることができません。
実際は、注意事項を説明するオリエンテーションを23時から始め、終わったのは23時半でした。また3時半には出発のためにバスの電気がつけられるので実質4時間しかありませんでした。
それもバスですぐ寝ることができればの話です。ぼくは神経質な方なのですぐ寝ることができず3時間睡眠でした。。そうなると8時間睡眠が基本のぼくにとっては格段に高山病のリスクが上がります。
普段登山慣れしている人が行くならばまだしも、そうでない方が睡眠不足で登山、それも日本一高い山である富士山に挑戦するのは、自殺行為とも言えるでしょう。
2.のんびり登山している時間の余裕がない
日帰りツアーで用意されている登山と下山の時間は合わせて12時間です。
十分にあるように思えますが、想像以上にパツパツの時間です。
行きは、登頂のモチベーションが出る&景色が違うので、写真を撮り会話をする余裕がありました。
山頂では、下山の時間を考えると30分程しか確保することができず、物足りなかった印象です。
そして、富士登山で一番過酷なのが、帰りの下山です。景色が全く変わらず、砂ぼこりが舞い、疲労と睡眠不足によるWパンチが体を蝕んでいきます。
あくまで、登頂成功した人の話ですが、中には、途中で山頂までの登山を諦め下山している人も見受けられました。
3.時間に間に合わないと全ての計画が白紙に
僕たちは、メンバーの2人が高山病による体調不良と足の怪我(下山中に捻った)ことにより、下山に失敗しました。集合時間に間に合わなかったという意味です。
その結果、まず5合目から富士山のふもとに戻り、ふもとから東京まで高速バスや電車で帰らなければなりません。
価格が安いからと思って選んだ日帰りツアー料金にプラスして、帰りの交通費が追加されます。
既に、登山で体力的にも精神的にも限界の中で、帰りの計画を立てなければいけないのはかなりのストレスになりました。
ここまで読んで、それでも日帰りツアーで行く考えの人は、しっかり集合時間に間に合うように登山時間を計算しましょう。
富士登山の間に発生したトラブル5つ
今回の富士山登山では主に5つの予想外のトラブルが発生しました。
睡眠時間が3時間を切る
下山のタイミングで高山病にかかる
ふもとの警備員に保護してもらう
帰りのバスに乗ることができない
登山がトラウマになってしまう
高山病
高山では空気が地上と比べて薄いため、概ね2400メートル以上の高山に登り酸欠状態に陥った場合に、さまざまな症状が現れる。 主な症状は、頭痛、吐き気、嘔吐、眠気(めまい)である。
wikipedia
登山の経験はほぼないものの、体力には自信がありましたが、結果的に高山病にかかってしまいました。
山頂に着いた時はアドレナリンが出たおかげで症状はおさまっていましたが、下山のタイミングで症状が出始め、帰りのバスに間に合うように急いだ結果、1人が重度の高山病にかかり、歩くのも困難になってしまいました。
5合目にあった警備員さんの小屋で特例の形で2時間ほど休ませていただきました。そのご配慮がなければ、どうなっていたかわかりません。
ちなみに高山病にかかった2人は、もう二度と富士山に登りたくないと言っていました。
日帰りツアーは絶対に利用してはいけない。
今回は日帰りツアーを批判する内容になってしまいました。しかし、僕たち自身が、これだけトラブルがあったことを隠すわけにはいけません。
一概にだめとは言えませんが、ぼくの経験上できる限りやめておいた方がいいです。本当に睡眠不足で山は危険です。高山病が悪化すれば、命の危険に及ぶこともあります。
特に
・高齢者の方が一緒のグループにいる
・山登りの経験がほとんどない
・寝不足だと体調不良になりやすい
これらが当てはまる人は、日帰りツアーはやめた方がいいです。ただでさえ若い大学生が高山病にかかったのですから、高齢の方が余裕のない時間の中で登りきれるとは思いません。
これから登る方には、頂上に着いた時の達成感をそのままに楽しい思い出であってほしいです。本当に感動するので!
だからこそ、日帰りツアーに申し込む前に宿泊で行くパックツアーを考慮に入れていただけたらと思います。
失敗を踏まえた上で今なら選ぶであろうツアー
初回で大失敗したので、もし自分が失敗を踏まえてどんなツアーを選ぶか考えてみました。
判断基準としては
①予定がキツキツすぎない
②しっかりガイドがついている
③値段が泊まりにも関わらず安い
の3つです。
それらを踏まえた上で、”朝発2日間 富士宮ルート登山ガイド同行プラン”を選択すると思います。
朝は早いですが新幹線で寝れますし、1日目の夜も約6時間ほど仮眠する時間があります。
体力が完全回復はしなくとも、少なくともぶっ続けで登山と下山をしなくていいので、多少疲れは取れるのではないでしょうか。
また、このツアーではガイドさんもついています。僕らはガイドなしでネット情報のみで挑戦した結果、大失敗だったのでガイドさんのアドバイスがあれば安心できます。
最悪高山病になっても何とかなりますしね。
価格も平均すると15000円程度で、新幹線・山小屋での宿泊・4食付きを考えると格安ツアーと言えるのではないでしょうか。
サンシャインツアーも実績十分なので、よくわからないツアーに申し込むよりはるかに安心です。
全国で富士登山動員数No.1のサンシャインツアーだからできるツアーのポイント!1.ツアーではめずらしい富士宮ルート登山コース!2.期間中毎日1名様催行確定。1名様よりご参加OK!3.五合目からは安心の富士登山専任ガイド同行。出発地から係員も同行します。4.仮眠山小屋は、登頂率の高い八合目以上の山小屋確約!5.山頂お鉢巡りできます!(※当日申込み・支払い500円・最少催行人員あり)6.2日目の温泉入浴施設ではバスタオル・タオル付!7. 登頂者には登頂認定書をお渡しします。8.五合目施設でのおみやげ割引券付
改めてこのツアーを見れば見るほど自分は泊まりで行けばよかったなと書きながら思っているところです。
「新幹線よりバスがいい!」「一泊二日でも厳しいんじゃないか?」と感じる方は、サンシャインツアーには飛行機や二泊三日のツアーもあるので、自分にあったスタイルを選んでみてください!
では、一生いい記憶の残る富士登山を!